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【ウラギンシジミ -裏銀小灰蝶- Curetis acuta paracuta)】

ここでは、「【ウラギンシジミ -裏銀小灰蝶- Curetis acuta paracuta)】」 に関する記事を紹介しています。
ウラギンシジミ

再びウラギンシジミ。翅の裏側は真っ白なのに、表側はこのように鮮やかなオレンジ色をしています。こちらは雄。三つ峠で撮影しました。

撮影:2014年9月28日

三つ峠ではダウンジャケットが必要なくらい寒い日が続いており、初日、二日目と蝶々の姿を全く見かけませんでした。もう蝶々の時期は終わってしまったのだと、かなりあきらめ気味に花の撮影をしていたのですが、滞在三日目、ようやく空も晴れ太陽が顔をのぞかせました。
すると気温も上がり、ちらほらと蝶々が現れ始めると、しだいに空高く飛ぶたくさんの蝶々の姿を目にする事が出来ました。

しかしながら、どの蝶もみんな急ぎ足で山を下りて行くばっかりで中々立ち停まってくれず、停まったとしても高い木の上ばかり。この日は下山しなければならない日でもあったので、やきもきしていた所、このウラギンシジミだけが草に停まって日光浴をしていました。

これはチャンス!!と思い、すかさずカメラを蝶に向けたのですが、今度は息子の陸が遊んでと言わんばかりに停まる蝶を追い払ってしまうのです。

いつもの事なのですが、花の撮影をしているとその花を踏みつけ、蝶の撮影をしているとその蝶を逃がし、わざと私を困らせるのです。

なぜなのかは私もわかるのです。陸は一緒に遊びたくて、ほっておかれるのがいやだから、かまってほしくて、わざと花を踏みつけたり蝶を飛ばしたりして、私の注意を引こうとするのです。

私もその気持ちがわかるから、いつもだったらちょっとだけ待っててね。そしたら一緒に遊ぼうね。と陸に向かって言うと、わかった!と言ってちょっとだけ待っててくれるのです。すぐに、「もうい〜い?、ね〜、ママもうい〜い?」と聞いてくるので、「もういいよ」と答えると、にこにこしながら蝶々を飛ばして一緒に遊ぶのですが、残念ながらこの日は私も心の余裕がありませんでした。。。

たった一匹だけ停まってくれた貴重な蝶を逃すまいとカメラを構えたのですが、息子が蝶を逃してしまうので、ついつい強めに息子をしかってしまいました。。

どうしてそう言う事するの!!?ママは蝶々の写真を撮ってるんだよ!!蝶々逃げちゃったでしょ!!
って、凄い怒った顔で陸を睨みつけてしまいました。
その空気を察したのか、陸は背中を向けてとぼとぼ歩いて行ってしまいました。

あ〜あ、自己嫌悪。陸は一緒に遊びたいだけなのに、いつものように待っててね、って言えばいいのに。
蝶々なんてどこにでもいるんだから、「いたら撮影すればいいや」くらいの気持ちでいればいいのに。。。

泣いちゃったかなー。。。?
でも今更怒ってゴメンねとも言えないし。。。

なんて、あれこれ思い悩んでいると、陸が大きな声で「ママ〜。こっち、こっち」と叫びはじめました。

何だろうと思って近寄ってみると陸の指の先にはなんとウラギンシジミが翅を広げて停まっているではありませんか!!
「りっくん、ママの為に蝶々探してくれたの?」

さっきは私に強くしかられたのに、すねるどころかわざわざ蝶々を捜してくれてたなんて。
息子のけなげな姿にじんわり涙。

「りっくん、ありがとね。蝶々さん探してくれてありがとね。」

この写真のウラギンシジミは私にとって貴重な1枚となりました。


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